諌山創『進撃の巨人』15 ⑥

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さて、60話の続きです。

 

どうやら、ハンジたちはフレーゲルと組んで、中央憲兵を罠にはめたご様子。

 

フレーゲルの合図で、彼らの頭上から奇襲攻撃して、たった二人で三名の憲兵をのすハンジとモブリット。銃口をむける憲兵に立ち向かい、グーでなぐりつけるハンジはとんでもなくかっこいい!

 

そしてそれに対して、「分隊長!ワイルドすぎます!!」というツッコミを入れるモブリットが……なんかもう、いいコンビネーションだ。ハンジはアニメ一期ではよくリヴァイと絡むケースが多くて、視聴者はわいわいしていましたが、三期のアニメでは、この二人の息のあったかけあいを見れそうですね。

 

それもこれも、シガンシナ区でのあのときのモブリットの行動を裏付ける絆なのでとても悲しいものですが……それでもこの二人には、エルヴィンやリヴァイとは違う強い絆が見えます。

 

モブリットがいたからこそ、自由に分隊長できてたんだろうなぁと思うからこそ、本誌のハンジの立場に涙が……。彼女はいまどんなに頑張ってるんだろう。大丈夫かしら。

 

さて、憲兵たちをとらえてその廃墟から出てきたのは、リーブス商会の従業員たち。実は最初から皆そこにいて、中央憲兵の悪事をしっかり証人として聞いていたのです。

 

そして、そんな仲間たちの会長として腰をすえて覚悟を決めるフレーゲル。

 

「この街はリーブス商会が守る。今日からフレーゲル・リーブス……俺が会長だ」

 

と言った子息に、従業員たちが、「よろしく頼むぜ会長!」「声小せぇぞ!」と声をかけて拍手するのがとっても痛快であったかい場面です。

 

こんなに気持ちのいい展開ってそうそうある!?この漫画で!?と胸が熱くなるシーンでした。

 

そしてこんなときでも、モブリット笑っていないという。実はモブリット、笑ったところ本誌でもアニメでも一切ないんじゃ……。

 

そしてそんなフレーゲルの頭を撫でて、そして廃墟の上に向かうハンジ。そこにはあの二名の記者がいました。そう。彼らに取材を頼むことで、証人とさせて、その良心に問おうとしたのです。

 

若い記者のピュレは記事にしましょうと意気込みますが、おじさん記者のロイは躊躇う様子。そりゃあ家族を守る役目が彼にはあるんですからね。ピュレのように自分の信念だけでは……。

 

「我々は王に生かしてもらっているんだよ……わかるだろ?なぁ……ハンジさん。私を脅し私に会社を裏切らせ記事を作りますか?あなたに私の家族を殺す権利があるのですか?」

 

ロイの問いに覚悟を迫られるハンジ。

最初にこの場面を読んだ時は、調査兵団がやっていることが正しいことじゃないかもしれない、ということや、ロイの言っていることも正論だ、ということをメッセージとして読み取りました。物語独特のかっこよくて爽快な場面が、ここで一旦裏切られるわけです。でも、今読み直すと、ここはハンジにとっての一つの通過儀礼のようなもののようにも感じました。

 

フレーゲルを半ば強引に自分の論理に連れ込んだ彼女が、自分とは違う正論を真っ向から突きつけられた。そしてそれでも自分の道を選ぶことの覚悟の重さ。そんなものが感じられました。

 

そして場面は急に変わって、エルヴィンへ。

 

あんた!!ボコボコにされとるやないか!!

 

おそらくは拷問されたのでしょう。顔を腫らし、縛られたエルヴィンが、王の前に引き出された場面で終わります。

 

「最期に言い残したことはあるか」

 

エルヴィン!!!!死なないで!!

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