諌山創『進撃の巨人』15 ①

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第59話「外道の魂」

 

15巻一話目は、私の中ではかなり厳しい展開となった話でした。そして厳しい内容であると同時に、諌山先生の価値観や物語の作り方、そして登場人物の語らせ方に初めて強く共感した話でもありました。

 

14巻のラストで、中央憲兵に銃口を突きつけられたジャン。そして、散弾が放たれた音と、誰かの血しぶきが描かれました。

 

その惨劇の続きが15巻のはじまり。

 

まず最初に出て来たのは憲兵団師団長のナイル・ドーク。中央憲兵と、彼が率いる憲兵団の関係性が、ナイルと記者のロイとピュレの会話で明らかになります。

 

どうやらナイル率いる憲兵団と中央憲兵は命令系統が異なる様子。つまり、中央憲兵の銃口が向く相手は、調査兵団だけでなく、ナイル率いる憲兵団になる可能性もある、ということ。

 

そんでもって、壁の中は新聞記者がいるものの、それは王政によって管理されているようだというのもロイとナイルの会話でわかりますね。言論の自由はないんだな。。。

 

さて、そんな話が終わって、次の場面がきつい。

 

山の中にある馬小屋の外で、涙を流しながら嘔吐しているアルミン。

 

心配したミカサが彼のそばにきたとき、アルミンが「ミカサもこうなったの?」と泣きながら聞くシーンがまた秀逸。

 

ミカサが「え?」と聞き返してしまったとき、アルミンも自分の失言に気づき、何度もなんども「ごめん」と言うのが悲しい。

 

人を殺したアルミンと、その罪悪感による葛藤。それに嘔吐するほどなのに、ミカサはそんな経験がない。それを聞いてしまったアルミンは、ミカサの人間性の希薄さをはからずも暴露してしまった。友人のそれを暴露したことに、謝るアルミン。本当にここはつらいシーンです。。。

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