諌山創『進撃の巨人』14 ⑦

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さて、前回の続き。57話。

殺人容疑で出頭命令が出されたエルヴィンは、私服にジャケットを羽織って、単身外に出ます。すると、リーブス会長の死体と、それにすがる家族。そして憲兵団の姿がありました。

街中の人が調査兵団を悪し様に言って、まさに無実の罪をきせられようとする中、エルヴィンはリーブス会長のことを話しだします。

彼の商売は昔、かなり悪徳なものであったが、トロスト区攻防のあとは、破壊された街にとどまり、従業員だけでなく、行き場を失った住民と共に街の復興に尽力してきたのだと。

「5年前はこの街にのけ者にされ…家族や仲間を守るため手段を選べなかった男が、今度はその街を救おうとした。だが…何者かの手によって…その思いは潰えた。この無念…私が必ず」

それまで「悪魔」とエルヴィンを罵っていた奥さんたちが、この言葉を聞いたときに表情は何とも言えないものでした。

きっと、彼女たちにとって、その言葉は決して周囲からは理解されてこなかった会長の心情や立場をしっかりと理解した初めての言葉だったのではないでしょうか。
しかもきっと、このエルヴィンの言葉は、何の策略もしていない、純粋な気持ちだったと思います。こうした下敷きがあったからこそ、王政が変わった後も、円滑に調査兵団への支持基盤としてリーブス商会がつくことの一因になったのではないか、と思わせるシーンでした。

それにしても、エルヴィン。こんな熱い思いのある、利他的な人なのに、自分では「自分のためだけ」と思っているあたり、まじめで不器用な人なんだから…!幸せになってほしかった!!
さて、そんなこんなでエルヴィンが連れられていく中、物陰からこっそりそれを見ていた息子のフレーゲル。そんな彼の頭上から突然舞い降りるハンジ!笑

ハンジは、フレーゲルと共に中央第一憲兵に一矢報いようとしますが、それに反発するフレーゲル。この二人のやりとりがなんか可愛い。

「一生天敵に怯えてネズミのようにコソコソ生きてくぐらいなら、命をなげうってでもその天敵に一矢報いてやろうとは」

というハンジに、

「思わねぇよ」

と即答するフレーゲル。ハンジ、思った以上にいかつい思想の持ち主ですね。調査兵らしいっちゃらしいけど、かなり好戦的。笑

そんなフレーゲルを無理やり連れて行こうとするハンジに、彼は「もうあんた達は負けたんだ!敗者なんだ!!」と諦めさせようとするフレーゲルに、ハンジが言った言葉は秀逸。

「何言ってんの?調査兵団は未だ負けたことしかないんだよ?」

ブラボー!!こんな強い人になりたいものです。

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