諌山創『進撃の巨人』13 ⑦

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さてさて前回の続き。

 

またまた話は場面が変わります。次は久しぶりだねエルヴィン!笑(そうでもないか)

 

王都ミッドラスの兵団本部へと出向いたエルヴィンと、彼と同じ馬車に乗る憲兵団のナイル師団長とのお話の場面です。

 

ここで二人の会話で、エルヴィンとナイルが同期で、しかもナイルは訓練兵の頃はエルヴィンと共に調査兵団を目指していたと!!結局、酒場の女性に恋をして彼女と結婚する道を選んだナイルは調査兵団ではなく、憲兵団を選らんだと。しかもしかも、そのナイルの奥さん、マリーはエルヴィンも恋していた人だと!!??

 

この二人の会話はたったの数頁ですが、その数枚でどんだけぶっちゃけんねん、っていうくらい色々目玉が飛び出しました。

 

ナイルの口ぶりから、どうやらエルヴィンをはじめとして、同期で調査兵団に入った人に後ろめたい思いがある様子。自分の選択に自身を持ちつつも、彼らの姿はまさに否定できないものとしても映っているのかもしれません。ナイルのような人、めっちゃいるんじゃないでしょうか。夢を追うことを昔は信じていたけど、愛する人ができ、家族ができれば、夢のためにそれらを犠牲にすることができず、幸せな家庭生活を守る道に入る人。そんな彼らは彼らで、思い描いていたような夢とは違った形で、自分の夢を叶えたりしてかなり充足した生活を送るのだけど、目の前に昔夢見たそのままをひっさげたエルヴィンのような人が目の前に現れたりすると、複雑な思いに駆られてしまう。そんなこと、結構あるはず。普通の人なんだ、ナイルは。

 

エルヴィンがすてきだな、と今回の場面で思いました。なぜなら、彼は、マリーをとり、憲兵団への道を選んだナイルを、「尊敬する」と言っていたから。エルヴィンはその道を選ばなかったのではなく、「選べなかった」人なんだと自覚している。彼もまた、リヴァイと同様、自分の信じる道に邁進するものの、それが「正しい」のかどうかはわからないのだろうと思いました。だから、正義ぶることがないのだろうな。むしろ彼は「悪魔」だもんな…。

 

しかし、エルヴィンが馬車を降りる際にマリーが好きだったことを告げたとき、ナイルが厳しい顔で「そんなことは知ってたよ!だがお前が選んだのは巨人じゃねぇか!?マリーより巨人の方がいいなんてお前はどうかしてるよ!!」と。これ、つまりマリーはきっと、最初はエルヴィンに惹かれていた、ということなのかな、と思います。きっとエルヴィンにはその選択ができたんだ。それでも、彼は巨人をとった、と。自分の夢をとった。うぇぇ。ここにきて、このおじさん二名にやられた…笑

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