諌山創『進撃の巨人』12 ③

52a4515d05413[1]

第48話「誰か」

 巨大樹の森までエレンを追ってきた調査兵団。それから逃れようと、巨人化したライナーたちは森から平原へと抜けていきます。それを見つけたエルヴィン団長は、各兵士に巨人を引き連れたまま鎧の巨人を追うことを指示。アルミンやミカサたち104期は、エルヴィンたちよりいち早くライナー達を追います。

 

 どうやら鎧の巨人は足が遅いらしく、アルミン達は追いつき、各々にベルトルトとライナーの感情に訴えかけるような言葉を叫びます。本人達の意思はさておき、それはベルトルトたちへの説得となりましたが、ベルトルト達も戦士。それには聞かずに走り続けます。クリスタをさらってライナーたちに協力したユミルも、ミカサの攻撃を防ぐなど、エレン奪還を防ぎます。

 

 そんなことをしているところ、巨人をひきつれたエルヴィン率いる調査兵団がライナーたちに向ってくるところで今回のお話は終わりでした。

 

 話の進展としては、巨大樹の森からの攻防というところで、あまり進んでいませんが、ここの場面は、『進撃の巨人』の作中のなかでも一、二を争うほどの緊迫した戦闘シーンだと思います。そして、エルヴィン団長の尋常ならざる覚悟と機転がまさに表現されていくシーンでもあります。ほんと、この人がずっと生きてたらエレン達主人公勢は食われる一方な気がする。笑

 

 それよりも、今回はそれぞれの心理描写がとても意味深でした。ここで、三人の人物が覚悟を決めた様子が見れて、二人の人物の本心が垣間見えた気がします。

 

 覚悟を決めたのは、やはりミカサとアルミンでしょう。ミカサは壁の上でライナーたちを殺せなかったことを悔やんでいた場面から、エレンを奪われたことでその覚悟を強固にしていっていることが表情やセリフから見えますね。

 

 もう躊躇うことなく殺す、と誓う顔は壮絶そのもの。皆が鎧に追いついて、鎧の手のひらのなかで隠れているベルトルトに悲壮な顔をして「何を考えてたんだ」と問いかけるのに対して、「そんなものわからなくていい。こいつの首を刎ねることだけに集中して。一瞬でも躊躇すればもうエレンは取り返せない。こいつらは人類の害。それで十分」とまで言ってしまうほど。その覚悟のほどに、味方のジャンやコニー、アルミンですらも騒然とするほどです。

 

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ