諌山創『進撃の巨人』10 ⑧

201304130021

 第42話「戦士」

 10巻最後になる今回は、『進撃の巨人』のなかでも一二を争うほどの怒濤の展開があった回ではないでしょうか。うそやーん、ってなった方も多いであろう今回。

 

 場面は壁の上という一場面だけなのに、こんなに話がてんこもりで面白い回もそうそうないぜ。

 

 右側の手足を食われ、内蔵もスクランブルエッグ状態の「本来なら」死んでいるであろうユミルを保護した調査兵団は、まだいるかもしれない巨人の脅威から彼女を守るために壁上へと場所を移します。

 

 そこで、クリスタ改めヒストリアは、その場で最も権限をもつハンジ分隊長へユミルが人類の味方であることを必死に説得。ハンジもまた、利害はどうあれ、ユミルのもつ情報の重要性から、彼女と友好的な関係を築きたい旨を話します。

 

 そんな話がされている一方で、エレンやアルミンはライナーやベルトルトと会話。ライナーはどうも精神的に参っている様子。

 

 個人的な話をしている104期の面々の後ろでは、ハンジたち調査兵団が巨人の少なさに首を傾げている。ざわざわとした雰囲気が伝わってくるような状況が描かれていて、この場面好き。笑

 

 そんなこんなしていると、駐屯兵団の先遣隊であるハンネス率いる班が通りかかり、壁には穴があいていないことを告げます。ここらへんから「なんじゃそりゃ」の困惑状況が彼らを包みます。

 

 ハンジはモブリットと共に、これからの動きを指示した後に、地面を掘ることの出来る巨人の存在の可能性などを話し合っています。アルミンはなにやら考え込むような様子ですし、皆ざわざわ。

 

 そんなコマ割の後ろのちっさいところで、世間話程度の吹き出しで、こっそりと明かされる衝撃的な真実。

 

 エレンに対して、ライナーとベルトルトが自分たちは巨人だと話します。ライナーが鎧の巨人、そしてベルトルトが超大型巨人。ふたりは自分たちの「故郷」へエレンも同行するように持ちかけます。そうすれば、壁内の危機は一旦去るし「悪い話」ではないだろう、と。

 

 エレンは「え~」とか言いながら考え込む。なんやこの日常会話!と叫びたくなるくらい普通のテンションで繰り広げられるとんでもない話。

 

 こんな大事なネタバレが、原作ではほんの小さな絵柄であっさりと明かされているんですよね。アニの正体が明かされたときとは比べると、とっても「引き算」な演出ですよね。何かの雑誌で見ましたが、この「引き算」をどうアニメ化するのか、というところをアニメの監督は課題と言っていたので、これが第二期でどう演出されるのか楽しみです。

 

 それにしても、原作の絵柄が少し違ってきて…ここらあたりからハンジさんが美人。笑

 ハンジさんいいなぁ。。。こんな女性はすてきだ。

 

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