諌山創『進撃の巨人』10 ⑦

201304130021

前回あらすじを追った第41話「ヒストリア」。ウドガルド城編で巨人の恐ろしさと謎がさらに深まったと思いきや、ここでまさかクリスタ改めヒストリアとユミルの二人に焦点があたるとは思いませんでした。

 

 今回のお話はここまででしたが、この二人は進撃の巨人のなかでも、「人類」や「信念」のためでなく、自分のために生きようともがいている数少ない人間のように感じました。

 

 調査兵団の人々は、心臓を公に捧げており、夢のために生きていたエルヴィンはそんな自分を責めてもいました。21巻では、エルヴィンの迷いとそれに対するリヴァイの決断はまさに「調査兵団」としての彼らの生き方を表したものでしたが、ユミルとヒストリアのお互いにかける選択は、どうにもならない自分を巻き込んで進む世界のなかで、「自分のために生きる」ことを模索しつづけたものだと思います。そういう意味で、エルヴィンとリヴァイの関係性と対になるようなもののように見えますね。

 

 そして、その対関係、どちらも否定しない描かれ方がされているのがこの作品の良いところ。そして最新話でユミルの過去が判明しましたが、やっぱりユミルはステキ。ユミルはまさに、「女神様」そのものだと思います。ヒストリアよりもさらに、自分自身を捧げることで誰かを助けようとするその「自分のために」生きる生き方は、彼女のなかに一貫されていましたね。まさに、尋常な人間では出来ないし、その生き方の選択のなかには、人間らしい浅はかさもあるのがまたステキ。

 

 それにしても、このお話がアニメ化されるのとっても楽しみ。アニメ第一期では、『進撃の巨人』の世界観への入り口っていう感じで、謎が深まり物語が本題に入るあたりで終わったという印象でしたが、『進撃の巨人』がもつ、ただのアクション作品にとどまらない良さはここから始まると私は思っているので、第二期のアニメが待ち遠しいですね!アニメ制作にかけられている並々ならぬ努力とお金!楽しみだぁ~笑

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