諌山創『進撃の巨人』10 ④

201304130021

さて、前回の続き。

雪山の訓練のなか、遭難した様子のユミルとクリスタ。そしてクリスタが引っ張る蓑虫状態のダズ!ダズってトロスト区襲撃の際、吐いてた子ですよね。なんやかんやで実は絡みの多いダズ。笑

 

 死にかけのダズを引きずりながらの下山は不可能だとクリスタに言うユミル。これでは三人とも死ぬと告げますが、クリスタはユミルに先に行くように伝え、生存の可能性はまだあるから全員助かる、とまさに楽観的とも言える主張をして、ダズを見捨てようとしません。

 

心優しい女神的な少女、として冒頭から出ていたクリスタらしい判断ですが、それに対するユミルの洞察がすごくて怖い。

 

ユミル曰く。その判断は、自分の死を「仲間を見捨てることのなかった心優しい女神」として語ってもらうという目的のもと下されたものであって、決してダズと二人で助かるつもりなどないのだと。

 

クリスタは否定しますが、どこか心当たりがある様子。ユミルはさらに追い打ちをかけて、良い子のクリスタならば、一度自分にも手を貸すように言うべきだ、と言います。今のままなら、クリスタの判断は自殺のためにダズを殺す悪い子のやり方だよ、と。

 

とんでもねぇこと言うなぁと思うけど、確かにその通りのご様子。どうやらそうしたクリスタの他者の死を利用した利己的な自殺願望は、彼女の過去に由来している様子。

 

どうやら彼女は、やんごとなきご身分の妾の子なのだと。本来ならば殺されるところを、名前を偽って訓練兵として慎ましく生きるのならば、という条件で生かされているのだと。ユミルはそれを、マリア崩壊後、しばらく泥棒をしながら生き繋いでいたときに、聞いたのだそう。それを知って、訓練兵へと志願したというユミル。

 

ユミルは彼女自身の人生と、クリスタの人生を重ね合わせたのだと言います。

 

それでもユミルはクリスタとは違う、と言い放ちます。どうやら彼女も偶然にも死ぬはずだったところ、運よく第二の人生を得たということ。それでも、彼女は「ユミル」という生まれもったときからの名前は捨てなかったと。それを捨てたら終わりだと言います。クリスタの自殺へのど根性があるならば、自分へ突きつけているその刃を外に向けろ、とユミルは言います。屈服するな、生きろと。

 

その時、ユミルはどんな方法でか、ダズを崖の下にある集落へと連れて行きます。そして三人は事なきを得るのですが。。。どのような方法でそんなことができたのか。その秘密を明かして欲しいというクリスタに、ユミルは秘密を明かすときは、クリスタも自分自身を偽らずに本当の名前で生きることを約束させます。

 

 そして、その約束を塔の上で語るユミル。コニーにナイフを借りて、「これで戦う」と述べて、クリスタに「胸張って生きろよ」と遺言めいたことを言います。

 

そして、塔の上から飛び降りるユミル。手のひらをナイフで傷つけた彼女が、巨人になって、塔へ群がる巨人と対峙する。その巨人はライナーとベルトルトの仲間を捕食したと思われる巨人。そこで今回は終わり。

 

 

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