諌山創『進撃の巨人』10 ③

201304130021

第40話「ユミル」

 今回も怒濤の展開。絶望的状況からの脱出の糸口はなし。まるでもてあそばれるように、巨人の襲来を受けるナナバ達と104期生。

 ゲルガーが先にガスと刃をなくし、戦闘不能に。それを助けようとしたナナバもガス切れ。とても勇敢で、とても魅力的なキャラとして描かれていたナナバでしたが、多数の巨人に包囲され、生きたまま足を食いちぎられて死んでしまいます。ゲルガーの死に様もとても壮絶。最後に酒だけ飲みたいと願っていた彼がすがった酒の瓶。それが空だったことに対して「誰だよ、これ全部飲んだヤツは」と泣きながら叫んだのが彼の最後の言葉。

 それぞれの人間の、何の意味ももたらすことのできなかった最後が描かれていてとても恐ろしかったです。

 

 立体起動装置を付けた最後の調査兵であるゲルガーとナナバが捕食されていく様を塔の上から見つめる104期の面々。コニーは絶望し、クリスタは「戦いたい」と呟きます。それを黙って見つめるライナーとベルトルト。

 

 そんな絶望的な状況のなか、「先輩達と一緒に戦って死にたい」と言うクリスタに厳しい言葉を発する少女、ユミル。

 

「彼らの死を利用するな。あの上官方はお前の自殺の口実になるために死んだんじゃねえよ」

 

すごい名言。そして、このお話のなかで誰よりも人の死、命を尊重しているような考えを持っているように感じる言葉。

 

そしてユミルはクリスタに、彼女自身の「いつでも死に場所を探している」本質を突いて、そこでクリスタが「どうやって死んだら褒めてもらえるか」しか考えていないことを批判して「約束」を思い出させようとします。そこで、場面は変わり、ユミルとクリスタの訓練兵時代のシーンへとうつります。

 

まさかここで、ユミルとクリスタの仲良しコンビに注目が浴びるとは思わなかった。しかし、ここからようやく「ユミル」に謎が迫るのですね。一年ほどまえに、壁外調査で「巨人が発した名前」として明らかになった「ユミル」の名。彼女たちの過去に迫るのは次回で!

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