諌山創『進撃の巨人』9 ⑦

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さて前回の続き。今回の「ウトガルド城」の大まかな話の流れは前回の感想で書きましたが、今回のお話ではそんな流れの中にもいくつも伏線が張られていてとっても内容の濃いものでした。今回の大きな伏線は三つ。

 

ひとつは、コニーの家にいた手足の細い動けない巨人が発した言葉。「オアエリ」。

 

そしてもうひとつは、ユミルが見つけた「鰊」の缶詰。というか、ウトガルド城にあった酒や缶詰など、ゲルガーをはじめ、壁内の人間やライナーたちが読めない文字の存在。

 

そして最後は月光のなかで動くことのできる巨人の存在。

 

この三つの伏線のうち、最新話までのなかで明らかになったのは、、、、まだ半分くらいですね!なんてこった。

 

ひとつめの伏線、コニーの家の巨人については明らかになりましたね。これは彼の母親。何らかの方法によって巨人化させられたコニーの母親が、コニーを見つけて巨人ながらに「おかえり」と言う様は……辛いものがありますね。初めてこの回を読んだときは得体の知れない恐怖を覚えましたが、この巨人がコニーのお母さんだと知ってから読むと、とんでもなく悲しくて辛いシーンになります。。。

 

そしてふたつめの伏線。「鰊」の缶詰。ここの伏線については半分明らかになって、半分はまだ不明、というところでしょうか。

 

コニーが巨人の正体に気づく前にはぐらかしたユミルと、そのユミルの態度に気づいたライナー。これは二人が「巨人」であることの伏線になっていました。ライナー、ユミル共に壁外の人間であるということがここで暗に示され、「鰊」の文字を読めたユミルと読めなかったライナー、そして「鰊」の文字と同じ文字で書かれていたであろう酒のラベルを読めなかったゲルガー。つまり、ここで明らかになっていたのは、この城のなかにあるものは、壁内の人間とは違う文化、言語のもの。さらに、壁外の勢力であるライナーやベルトルトの「故郷」(=最新話で言えば「エルディア人」と「マーレ人」の国)の文化や言語とも異なるものであるということ。

 

つまり、ユミルだけが全く違う言語文化のなかにいた、ということを示唆していますね。しかも鰊は海水魚。明らかに壁外の人間ですね。しかし、最新話のなかでも明らかになっていないユミルの正体。「鰊」の缶詰ということ、ユミルの外見などからすれば、東洋をも想起させます。東洋はまだ作中でもミカサの一族、ということしかわかっていませんが、最新話では「マーレ」と対抗している国かもしれないことが明らかになってきています。

 

でも、「東洋」だとすると「ユミル」の民がわからないんだよなぁ。ユミルは始祖の巨人である「ユミル」と深い関係にあるだろうし、まず「ユミルの民」とイルゼ捕食の巨人が言っていたのは、壁内の人間である「エルディア人」を指していたし。。。。

 

わからん!!笑

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