諌山創『進撃の巨人』7 ⑤

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第30話「敗者達」

前話では全く動かなかったお話が、今回はみっしりと内容が濃くて、一気に壁内帰還まで描かれておりました。もう、なんか辛すぎてすごい。このマンガ、ほんと毎回きついな。

 

冒頭は、エレンの声を聞いて追ってきたリヴァイが班員の死体を見つけるところから。それぞれの死体の上を静かに飛びながら、その顔を見つめるリヴァイの表情のアップが……。無表情のイメージのある兵長ですが、ここでも全く動かない表情筋。まるで凍てついた表情が、とてもしんどい。この人、こんなことを今まできっと何度も経験してきたんだろうな。それでもまだ、傷つく余地のある人なんだろうな、とひしひしと伝わる表情。。。涙

 

そして次の場面では、女型を猛追撃するミカサ!あの女型がミカサにやられてひざまずくくらいすげぇ!!さすがミカサ!しかし、女型の硬化能力で刃が通らず、エレン奪還にまでは至りません。ていうか、目の前でエレンを食われながらも「絶対生きてる」と信じ、「どこにいたってその女殺して体中かっさばいてその汚い所から出してあげるから」と言うミカサが怖い。

 

ミカサの怖さ。これ、「その女」って言ってるんですよね。巨人としてではなく、まるで人間の女に言っているようで(そのつもりなのだろうけど)、それが怖い。彼女はエレンのためにあっさり人間を殺せるのだろうな、と思ってしまった。いや、たぶんできる。

 

もうそれはそれはぶち切れているミカサを止めたのはリヴァイ兵長。立体機動でなかなかの速度で飛んでいるところ、ミカサの腹をめがけてとびこんで止めるあたり、なかなかハードな止め方。ミカサじゃなきゃ、やばかったんじゃないかと思っちゃった。

 

ミカサの必死な訴えに対し、最初は「エレンは死んでいる」という考えであったリヴァイが、ミカサをエレンの「馴染み」と認識して判断を変更し、エレンの奪還にうつります。

 

何かを考えるようにして「奪還」を判断するリヴァイ。諌山先生は、キャラ一人一人が「なぜその判断をするのか」という背景を考えているらしいですが、この時のリヴァイの判断はまさに徹底して彼の判断基準として描かれていますよね。結局のところ、リヴァイは誰よりも情に準じた判断をしている、と。それが彼の魅力でもあるんでしょうが、エルヴィンやハンジとはまるで反対方向のようにも見えるし、アルミンとは全く違う判断基準のように感じます。これは彼の能力の高さが可能にしている判断に思えます。

 

さて、つづきはまた明日!

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