諌山創『進撃の巨人』5 ⑤

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第21話「開門」

 

ハンジ分隊長が調査していた巨人二体が何者かによって殺された。それをうけて訓練兵にも犯人調査の立体機動装置の検査がありました。

 

ここでのコニー、アルミン、アニの会話は地味に好き。ジャンが調査兵団を志望することを聞いて揺れるコニーが15歳らしくてステキ。それに対してアニが「死ねって言われたら死ぬの?」と問い返して、自分で決めることを促します。

 

アニおとな!こんな15歳現代でいたら、浮くだろうな。エレンと同類かも。

 

アルミンのこの時の答がなかなか胸をうちました。

「そうしなきゃいけない理由が納得できたら死ななきゃいけない時もあると思うよ」

この覚悟が、彼の誰にも劣らない勇気であり、指揮官たる素質のひとつなんでしょうね。

 

アニが「死にたくないだけ」というのが一般的な理解ですけど、やはり進撃の巨人の主要人物たちは「普通」じゃないんでしょうね。

 

しかしジャンは「普通」かな。調査兵団を志望する彼に、サシャが「怖くないのか」と問いますが、はっきりと「嫌に決まってる」と言う当たり前で「普通」の弱さを持っている彼。ただ、その選択と自分の弱さを把握しているところは彼の圧倒的な「強さ」なのでしょうが。

 

Auスマートパスで、ジャンへのインタビューで、リヴァイが「こいつみたいなヤツが戦わなくてもいい世界があれば」といった旨を語っていましたが、ほんとそうですよね。ジャンは…。。。

 

うん。ていうか、今思って見てみると、このマンガの調査兵団の104期と主力部隊って平和な世界になっても、何か目的がなければ「普通」に平凡に生きていくことは困難な気がしてきた。最新話の段階で、もうこの訓練兵の頃の彼らには戻れないんだろうなあ。

 

その後、エルヴィン団長による調査兵団勧誘の会。この時点でいろいろ見てたんだな、団長。その意図はわからずとも察するアルミン。

 

しかし、この場面もまた心動かされるものでした。命がけの選択を、潔く出来るなんて物語のなかだけだよな、と人間らしいあがきを描いたような場面でした。サシャやコニーはほんとに率直でかわいい。

 

「心より尊敬する」と調査兵団入団を決めた104期訓練兵に述べるエルヴィン。きっと、845年前後で入団兵士の数も年齢も大きく異なっているんだろうなって思います。シガンシナ陥落前は、こんな15歳やそこらの少年兵がもりもりいたはずがないと思います。そんな時代を知っているエルヴィンが自分より二十歳近く若い少年兵達を死地へと招く。そんな彼も、やはりすごいと思うのです。

 

彼こそ、「選ばれた」人なんだろうなぁ。

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