諌山創『進撃の巨人』4 ③

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第15話「個々」

 

トロスト区奪還作戦は、エレンの巨人化と駐屯兵団の決死の戦い、そして調査兵団の帰還によりかろうじて成功した。

 

850年。多大な犠牲を払ったとはいえ、人類が初めて巨人に勝利した日。物語はその850年より5年遡って、再び845年。

 

1巻でもそうでしたが、いきなり物語冒頭に三桁の数字が出てくるのは何だか印象的ですね。いつも気になるのですが、この年号を見る限り、巨人が突如として現れたとされる107年前より人類の歴史は長いはずなんですが、その前の歴史については壁の中の人はあまり周知されていないようですね。壁の内も外もなかったはずのときの歴史。そこにはアルミンの心を奪った炎の水や氷の大地、砂の雪原の歴史でもあるはずなのに。

 

この疑問は多くの読者が抱えていたと思いますが、まさかの展開で回収されましたね。またそれは後日の感想で。

 

ひとまず、今回は再び幼少の頃のお話へ。ウォールマリアが陥落して、開拓地へと逃げ延びたエレン、ミカサ、アルミン。視察に来る憲兵団へ怒りをつのらせる開拓民たちでしたが、アルミンもまたただならぬ怒りと憎しみを憲兵団に覚えている様子。

 

口減らしに両親を殺した憲兵団への怒り。おそらく、ウォールマリア陥落後の奪還作戦で多くの住民が巨人の領域へとかり出されたときに彼の両親も亡くなったのでしょう。ここからは、その作戦の立案が憲兵団が行なっていたこと、それが周知されていることが分かりますね。めっちゃ気になるのが、このとき確かエルヴィンは分隊長か団長で、ハンジやミケも調査兵団で既に働いていて、リヴァイも844年から調査兵団入りしているから、物語に深く関わる調査兵団の幹部は既にこの時期揃っているんですよね。

 

この作戦にも参加したのだろうか、と疑問に思う。でも、たぶん参加してるんじゃないかな…。リヴァイの外伝の作者が、初陣のときに仲間を亡くして絶望を味わったリヴァイの悲しみはまだまだ「始まり」でしかなく、もっと凄惨な絶望を彼は味わっていったとしているから、あんなことより悲惨なことって、、、やっぱり通常の任務とは違う、ウォールマリア奪還作戦という名前の非人道的な作戦なんじゃないかなって妄想しています。それを経験したなら、エルヴィンの住民を巻き込む作戦への覚悟の在り方とか、なんか納得できる気もしなくもない。むむむ…。

 

そんなこんなで本編の戻りましょう。

 

今回は、訓練兵団時におけるお話がメイン。入団時の「通過儀礼」とそこでのサシャへの罰、罰を与えられたサシャへのクリスタとユミルの対応、そして内地で安全な暮らしを得るために憲兵団を志願するジャンと真っ向対立するエレン。ミカサに一目惚れするジャン(ていうか一応エレンと仲直りしようとしたのに、ミカサへの恋心をこじらせて仲が悪化したんですね。笑)。他、これから活躍する104期の訓練兵の個々の性格を掘り下げていく回でした。

 

最後、あんだけ啖呵切っていたエレンが立体機動の適性診断で、全身のベルトでバランスをとるテストの際、ひっくり返って全くバランスがとれなかったシーンにウケた。笑

 

「人並み以上にできない」って!!!ミカサはできてるのにね。笑

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