諌山創『進撃の巨人』4 ①

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第14話「原初的欲求」

 

気絶したエレンが人間の形で出てくるのを待ちながら、巨人に立ち向かう駐屯兵団精鋭班。精鋭班をもってしても、一体の巨人を倒すのに二人以上が何度もうなじに刃を入れているのが分かります。うなじを的確な深さと広さの分、削がなければ絶命しないんですね。こんな動き回る相手に対して至難の業なのだと言えます。しかし、それでも賢明に命がけで闘う駐屯兵団はすごい。調査兵団と違って、壁の補強などに勤めて巨人と戦闘する経験などなかったはずなのに、この動きはとってもすごい。

 

ミカサが合流して、それでも明らかに劣勢な精鋭班。さらに壁の穴から五体の巨人が入ってくるのを確認して、撤退をしようとするも、そのときに彼らは奇蹟を目の当たりにします。

 

巨人化したエレンが、大岩を担ぎ上げて壁の穴へと向かう様子を。

 

エレンを呼び起こしたのはアルミン。このアルミンの呼びかけが印象的でした。

「僕たちはいつか…外の世界は探検するんだろ?この壁の外のずっと遠くには…炎の水や氷の大地、砂の雪原が広がっている。」

 

外の世界への探究心を言い当てられて、立ち上がるエレンに対し、アルミンは尋ねます。

 

「どうしてエレンは外の世界に行きたいと思ったの?」

それに対するエレンの答は、とても率直で、だからこそ迷いなく答えることの難しい純粋なもののように感じました。

 

「どうしてだって…?…そんなの………決まってんだろ…オレが!!この世に生まれたからだ!!」

 

彼の比類無き心の強さ。後にリヴァイが彼のことを「化け物だ」という所以はここにあるのかもしれません。これぞきっと本質的な答だけど、誰が一体これを答として持つことができるだろうか。

 

母親を殺されたことではなく、外の世界への純粋な好奇心と探究心で立ち上がるエレンに感動しました。この純粋な好奇心は、この世界の「強い」登場人物の根底に共通しているもののように感じます。ハンジにしろ、エルヴィンにしろ。リヴァイはどうだろう…わかんないけど。

 

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