諌山創『進撃の巨人』2 ④

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第8話「咆哮」

 

巨人を殺しまくる奇行種のような巨人、登場!

 

一般的な巨人がなんかのぺーっとした表情をしていたり、あまり表情が変わらないのに対して、この巨人はなんだか男前ですね。笑

 

巨人が巨人を殺している様子に、ミカサは困惑しながらも、微かに高揚したと言います。

「その光景は人類の怒りが体現されたように見えたから…」

 

なんだか印象的な言葉でした。ガス欠のミカサはアルミンに救出され、コニーと三人合流します。そこで件の巨人が再び巨人を殺している様を目にします。ぶっとばされた巨人の頭部が建物にめり込む様が気持ち悪い……。

 

そんでアルミンがすごく男前。ガス欠のミカサに自分のガスと剣の替刃を全て渡してしまうなんて…。

 

「こうする以外に無い!僕が持っていても意味が無いんだ!!でも…今度は…大事に使ってくれよ」

 

冷静で判断力に優れているからこそ、戦闘における命の優先順位が分かるなんて…つらい話です。戦闘力の優れたミカサが持っている方が助かる人命が多い、と判断して自分の命を捨てる決断ができる人なんてそうそういない。

 

この決断。最後までアルミンには終始一貫した姿勢ですよね。変わったのは、このときは巨人に生きたまま食われるのはいやだと、欠けた剣を手放そうとしなかったけど、自殺を考えたのはこのときだけでしたね。あとは巨人を前にした絶望的な情況でも必ず前を見据えて……。ああアルミン、あんたはすごい勇敢な男だ。涙

 

そしてこのアルミンの言葉に、「みんなの命を背負う覚悟もないまま先導した」ことに対して反省するミカサ。

 

ここで力の弱い者と強い者。それぞれの覚悟のあり方が対比されているような気がしました。アルミンは、仲間の命の優先順位をつけて、自分の命をも切り捨てる覚悟を。ミカサは力ある者故に、仲間たちを先導し、彼らの命を全て背負う覚悟を。こわい世界だ…。

 

エレン大好きで印象的なミカサですが、アルミンも大事な人。アルミンをここには置いていかないとコニーと一緒にアルミンを抱えて本部に向かうことを提案します。

 

が、アルミンはここでも冷静。そんなことをすれば全員死んでしまう。友達を殺したくない、と分かってしまいます。こんな絶望的な情況を切り抜けるのがアルミンさ!!!なんか思いついたところで場面は変わり、ジャンへ。

 

仲間の犠牲をおとりにして、なんとか本部にたどり着いたジャン。自分の合図で仲間が死んだ、殺した事実に追い詰められていますが、彼も統率力と判断力に優れた兵士。ミカサたちとは違う形で、覚悟を無理矢理迫られた様子ですね。

 

しかーし!そこでリアリストなジャンは気づきます!

 

人が本部に集中しすぎたせいで巨人も集まり、本部が壊されていく。ジャン達が逃げ込んだ一室の壁を壊し、中をのぞき込む巨人数体。

 

そのあまりの恐怖に、「普通だ……これが現実ってもんだろうな…オレは夢か幻でも見ようとしてたのか?オレは知ってたハズだ。現実ってヤツを。普通に考えれば簡単にわかる。こんなでけぇヤツには勝てねぇってことぐらい……」と絶望します。

 

でもここで少年マンガ!巨人を殺しまくる件の巨人を、ミカサたちに引き寄せられてやってきました!そんで本部に群がる巨人を駆逐していくではありませんか!

 

奇行種でもなんでも構わないから、なるべく長く巨人に暴れてもらうのが、生き残るための最善策。夢みたいな現実で今回は終了!

 

でもジャンの絶望。ほんとにそう思う。大半の人間は何も切り開くことができないから、そうして死んでいくのが普通なんだものね。

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