漆原友紀『蟲師』9 ④

51Xfj3k517L[1]

「水碧む」

夏。川で蟲タバコを吸いながら一服するギンコの視界に、川の中を器用に泳ぐ少年の姿が映る。とっても泳ぎの上手な少年に感心するギンコですが、少年の方は蟲タバコの煙がけむたくて咳こんでしまいます。

 

そんな少年の姿を見て駆け寄ってきた彼の母が、ギンコを超警戒。そらそうだ。見ず知らずのおっさんが咳き込む息子の近くにいたら、そら警戒するわ。

 

少年の手に水かきのようなものを見つけたギンコは、立ち去ろうとする母親に「駆け回るのは苦手ではないか」と話しかけます。思うところあったのか、警戒心を抱きながらも家にその蟲師を招き、身の上話をする母親。若いお母さんだなー。なんやかんやでギンコも年取ってきてるっぽいから同じ年くらいなんじゃないかしらと思いながら見ていました。

 

少年は生まれたときから普通とは異なっていたようです。体はとっても冷たく、最初は産婆が死んでいると勘違いしたほど。ただ泳ぎが異常にうまく、そして水を大量に欲するという。

その話を聞いてギンコが話し出したのはとってもびっくりな内容。彼はどうやら胎児のときに、蟲に寄生されたのだそうです。母親が身籠っているとき、彼女が旦那と船にのっているときに二人が誤って川に落ち、そのまま旦那は死亡。彼女とお腹の子だけが生き残ったのだそうです。そのときに寄生されたのだろうとギンコは言います。そして、その蟲に寄生されていなければ、少年は死んでいただろうとも。

 

つまり、少年は蟲でありながら人間でもあるのだそうです。少し人と異なる特徴ゆえに、村からものけもの扱いされている少年たち。母が普通の子になって他の子と同じように朗らかに育ってほしい願っていることを知ったギンコは、蟲下しの薬を売ります。完全に蟲を下すことはできないが、影響を減少させることはできるだろうと。

そしてギンコは一端二人のもとを去ります!

 

長くなりそうなので続きは次回!

それにしても蟲との共生って、ほんとに一筋縄ではいきませんよね。身体的にも、精神的にも。

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ