空知英秋『銀魂』45 ⑦

51HMQdcCCKL[1]

第三百九十八訓「二匹の鬼」

茂々の動きにより、幕を閉じた傾城逆転の一夜。この長編も終わりが近づきつつある今回の話の中で「銀魂」の世界のなかで進みつつあった時代の流れのうねりが現れてきましたね。

 

見廻組の佐々木局長が入院している病院に、幕吏がひとり。どうやら、彼らは一橋派の者だったようす。つまり、定々の味方でも茂々の味方でもなく、将軍の座を狙っている一橋派の者。

 

天人である天導衆の傀儡を許す現政権をたおし、天人と対等に渡り合える国作りを目指す若者、一橋慶々。彼と志を同じくする者、彼を利用しようとする者などが一橋派として勢力を持っている様子。

 

しかし佐々木の気になる一言。一橋を指して、

「私はそんな矮小な法螺につき合うつもりはない。私がつき合ったのはもっと馬鹿げた大法螺です」

 

一橋に与する佐々木が本当に与してる者。きっとそれは、バラガキ篇の最後で彼との接点が明らかにされたあの、高杉晋助のことなんでしょうね。天人の傀儡政権と堕した現政権と敵対するという点で、高杉と一橋派は利害が一致しています。一橋派の法螺は、攘夷志士とも同調するもの。もしかしたら、高杉や他の攘夷志士が一橋派と組んでいるのかも。。。?

 

場面は変わって天導衆。めっちゃ悪の組織感溢れる天導衆の皆様。笑

そこに現れたのは朧。生きとったかお前!!!

 

定々を消すように言う天導衆。だが、定々には政治の舞台に立つ傀儡としての価値はなくなっても、「本当の敵」をおびき出す「エサ」としての価値はまだあるとして拘留することを進言する朧。

 

本当の敵。高杉晋助が牢獄されている定々のもとへ、奈落の変装をして訪れます。

 

「たとえ将軍だろうと天であろうと誰にもお前は裁かせねェ。お前を裁くのはこの俺だ」

 

この人出てくると一気に物語がギャグじゃなくなる。。。

 

「いずれ天導衆……ふざけた烏ども……いや世界の首ひっさげて地獄へいくからよォ。先生によろしくな」

 

銀さんと同じセリフでもなんだか違う……。うううう。

 

高杉の暗殺を外から見ながら、それでも止めない朧。「真なる敵」は「鬼ども」である松陽の「弟子達」だと言う朧の真意がわからない。

 

なんだか天導衆の傀儡として動いているだけではなさそうな……。彼の真意はどこにあるのかイマイチ不明。

 

そしてそんな彼に対するのは信女。幼い頃奈落にいたという烏の一羽。内情をよく知っていると思ったら、烏だったんですね。

 

弟子達、高杉と銀時が松陽に似ていたか、と朧に聞かれて「似ていない」と返す信女。彼女から見た二人は、それぞれに松陽がのこしたものを護ろうとしていて、だからこそ悲しい目をしていたという風に映ったようです。

 

ここで、「銀魂」の物語が大きく動き出した。そんな気がします。

コメントを残す

コメントを投稿するにはログインしてください。

サブコンテンツ

このページの先頭へ