空知英秋『銀魂』45 ⑤

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第三百九十五訓「極楽と地獄」第三百九十六訓「心中立て」

警察機構すべてが定定に反旗を翻した前回。江戸城に向かう警察機構を動かしたのは、現将軍の茂茂。そよ姫と同じく舞蔵に育てられた彼は、実直な若者らしい感性を失っていなかったらしく、舞蔵のために叔父である定定を逆徒として話し合いを求めます。

 

傀儡であったはずの茂茂の突然の命によって、一瞬にして形成逆転となり、居場所を失った定定。付き従う朧は、天導衆へと助けを求めることを提案します。

天導衆とは、確か攘夷戦争が長引いた際、幕府に内政干渉してきた天人の組織ですよね。それから幕府よりも高位にいるような存在で、実際に今や江戸は天導衆によって支配されていると言ってもいい状態になっているんですよね。

天導衆は春雨とも裏でつながっていて、地球での春雨による麻薬売買なども暗黙のうちに許されているような結果。。。だったよね。確か。

 

ギャグマンガとは言えないほど、しっかりとした複雑な社会構造です。

 

朧率いる奈落もまた、天導衆の遣い。だからこそ、奈落が定定に付き従うのは、監視の意味を持っているのだと定定は言います。今、自分が切り捨てられる駒であると理解した定定は、天導衆のもとへ行けば二度と地上には戻れないと拒否します。

 

それに対して朧は「我等は殿の力添えを仰せつかっておりその私兵であるつもり」と述べて、彼の望み通り吉原へ向かい、鈴蘭を殺すことを約します。

 

宇宙船でそのまま吉原へ向かおうとする二人を、阻止するのは三本の指。

 

信女が船のエンジンを壊し、定定を月詠が足止めし、朧に銀時がかみつきます。

 

「まだ抗うか、まだ吠えるか。その目を閉じればもう失わずにすむものを。それでもお前は戦場に立つか。白夜叉」

 

朧が銀時の攻撃を受けてたち、彼に「己が復讐の業火に焼かれ…地獄へ還るがいい」と。

 

ボロボロの銀さんですが、ずば抜けた戦闘センスによって、朧の経穴を突く技を覚え、それと爆煙で朧を攪乱します。そして朧による攻撃を定定に受けさせるというなかなかの鬼畜っぷりを発揮。

定定のことを「確かに地獄じゃ足りねェ奴だが、てめェで作った法で裁かれるがそいつにゃ似合いだ」と。定定のことも、奈落のことも死ぬほど恨んでいるのは間違いないでしょうが、それでも殺さずにそう言える銀さんの気持ちはどこにあるのか。

 

それは、最後の朧との一閃で明らかになります。朧に屋根から突き落とされ、経穴を突かれた銀さん。「終わっちゃいねえ。俺の身体はまだ動く。俺の手はまだ届く」と木刀に手を伸ばす銀さん。

 

決して諦めずにいつもどんなにボロボロになっても立ち上がる銀さん。まるですがるように守ろうとする姿に、どうしてそこまでして。と思うことも多かったのですが、それが「約束」だったのだと明らかになりました。

 

まだ少年だった頃、松陽先生が奈落に捕まって塾を去って行ったとき。松陽先生が置いていった約束。

 

「仲間を、みんなを護ってあげてくださいね。約束、ですよ」と。

 

それを思い浮かべながら「ああ。約束だぜ。先生ェェェェエエエ!!」と朧に向かうところで今回は終了!

 

「仲間を護る」という約束を守るような生き方をしていたんですね。ずっと。涙でそうだよ空知先生。。。

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