空知英秋『銀魂』45 ④

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第三百九十四訓「呉越同舟」

「こんばんは。お廻りさんです」とヒーローのごとく銀さんを助けた見廻組局長の佐々木。そして新八と神楽ちゃんを助けた真選組。

 

今回の話。とっても大好きでした。見廻組もなかなかいい味だしていましたし、真選組との腐れ縁っぷりもとってもステキだった。

お廻りさんたちに助けられて、当初の目的に加えて、おそらくは自分自身の動機も含ませて朧のもとへと向かおうとする銀さんと共に行く月詠と信女の姿もとっても良かった。

 

前回の話まで、銀さんの過去が出てきて暗くなってくる雰囲気があったのに、一気にその雰囲気を吹き飛ばしてくれる人たち。なんやかんやで、銀さんが銀さんとして主人公していられるのは、周りの人のまっすぐさがあるからなんだろうな、と思いました。はい。

 

しかし、真選組に対して「逆臣」と言う幕臣に放った近藤さんの言葉がすごい!

 

「我々はその罪人を処刑の時まで見張るよう大殿より仰せつかまつりました。ならばこの夜が明けるまでその者達の首を護るが真選組の使命にござる」

 

かっこいい!!!かっこいいよ近藤局長!!!!あんたやっぱかっこいいよ!!ゴリラストーカーだけど。。。

 

「畜生」と罵る幕臣に対して「醜く肥え太った主に尻尾ふり続ける犬よりマシだ。目の前に豚が転がってんなら食っちまうのが狼よ」

 

とのたまう沖田の悪徳ぶり、見廻組と手を組んだと言われたことに激昂して幕臣相手にぶっ放した土方さんのキレっぷりも、局長と志を同じくしていてカッコイイ。笑

 

目の前に醜く肥え太った豚がいても、それが主であれば己の保身のために尻尾を振り続けるのが大半の人間です。その犬にも犬の戦い方があったりもするものですが、それでも犬のまま己の牙も本能も忘れて終わってしまう者も多い。そんななか豚を食らってしまえる狼として生きることの難しさよ……。

 

さてそれはともかく、佐々木の助けにより解毒剤をうたれて身体が動くようになった銀さん。どんだけ即効性のある解毒剤だと思ったけど、そこはそれ、銀さんも朧に負けず劣らず不死身なので。そういや、不思議なほど銀さんも不死身だよね。

 

「貸し借りはナシって事で」と言う佐々木い対して「冗談よしやがれ。こんだけ返却遅れて延滞料金の一つもナシか」とたかる銀時。望みは何だと尋ねる佐々木を振り返って定定の首を要求します。

 

高くついた延滞料金だ、と言う佐々木。その佐々木に行った銀さんの言葉と表情が意味深でした。

 

「いや…安い首さ」

 

軽くて短い言葉ですが、重たくて深みのある言葉ですね。

 

元将軍だろうが、定定一人の死では償いきれぬ者が失われていますもんね。松陽先生、鈴蘭の涙、舞蔵の二本の腕。そして侍たちの屍。

 

鈴蘭や舞蔵、そして銀さんの痛みを思えば、確かに「安い首」だ。

 

奈落を味方にしている定定。国賊となったと思われた銀さんたち。しかし、ここで警察機構を動かした人物が現れます。

 

警察を動かしたのは、定定のもとで傀儡となっていたはずの茂茂、現将軍。

 

傾城逆転。

 

「国に仇なした国賊はアナタです」

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