漆原友紀『蟲師』9 ②

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妻の体調の悪化をみて、父親が駆け込んだのがギンコが来ていた化野先生の家。二人で向かってみればやっぱりな、という感じ。ギンコが蟲笛を使って蟲を海岸へと連れて行きます。穏やかな連れていきかた。でも蛇が体を覆うようにまとわりつくのってなかなか壮絶。

 

少年が質屋から戻ってきたときには、蟲は全て払い終わって、(なぜか)化野先生が感謝されている頃。ギンコに釘を差された少年ですが、二人が帰ってから再び口笛を吹いてしまいます。海岸に戻したはずの蟲たちが家に戻っていく様を見て急いで戻るギンコ。ギンコが聞けば、「あの人は母親になってくれないから」と少年はつぶやきます。

 

家に居場所がなくなって、稼ぎ頭として利用され、きっと涙して恨むのはそれだけ今の家族と「家族」になりたかったんでしょうね。少年は。

 

再び体を壊した母親を見て、ギンコは朝方に口笛を吹けと言います。そうすれば鳥の姿をした蟲が、彼らの好物である蛇形の蟲を食らうだろうからと。

 

戻れなくなる前にやめろ。そう忠告するギンコの言葉は届くのか。

 

ギンコと化野先生が家路へ着く途中、朝方に一陣の突風が少年の家を襲って家は半壊。その後、その里で少年を見る人はいなかったと。

 

その後、ギンコが港にいると、一隻の船が風もない海へと出ていく様を見かけます。漁師たちの噂によると、最近あの船はよく風もないのに動くのだと。なにかカラクリでも積んでんのかね、と。少年の口笛が聞こえて、そして物語は終わります。

 

少年は家族と暮らすことはできなかったけれど、なんとか立ち止まり、以前のように蟲と共生していく道へと戻った様子でした。

 

少年の心を思えば、すっきりとはしない物語でしたが、終始ギンコの蟲師グッズを狙い続けていた化野先生のおかげで楽しかったですね。

 

化野先生の登場時、やってきた早々に縁側で眠りこけていたギンコの荷物を勝手に物色してドロボウしようとしてるのどーなんだ。先生。笑

 

「疑り深くなってやがるな」と思うギンコがなんかかっこいい。笑

荷物を二人で取り合う絵もほほえましい。笑

 

きっと先生、今までに何度かギンコに偽物つかまされてるんだろうな。。。笑

この二人の関係性が絶妙なバランスでステキ。

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