漆原友紀『蟲師』8 ⑨

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「残り紅」

前回のとっても後味の悪く、不気味な雰囲気の漂っていた話とは打って変わって、こちらのお話はのっけからコミカルでいつもと違う雰囲気。アニメもOPがなかったりギャグ展開でいつもと違う。なんだか面白そうな感じで始まりました~。

 

ギンコが夜の山を歩いていると、一人のおばあさんがぼんやりと座っていた。ぎょっとするギンコ。読者もぎょっとしますよね。姥捨て山とかじゃないよな!とゾッとしたのですが、心配は無用でした。

 

どうやら道に迷って困っていた様子のおばあさん。明るい性格のようで、ギンコとのかけあいがとってもコミカル。というか、おばあさんを背に負って里へと向かうギンコの表情がコミカルで面白い。笑

 

そんなこんなで歩いていると、「みかげやーい」と人を探すおじいさんの声が。「じいさんだ!」と嬉しそうに反応するおばあさん。「陽吉さん!こっちだよ」と声を上げるおばあさん。みかげさんと陽吉さんはご夫婦のようでした。

 

みかげさんを助けてくれたお礼にと二人に家に誘われるギンコ。質素だけれども美味しそうな晩御飯とお酒をふるまってもらって、ギンコも笑顔。思えば、ギンコは愛想はないけど悪くはないですよね。笑顔には笑顔で返す人だ。

 

どうやらみかげさんには、最近ふらりと山に入る癖があるのだそう。黄昏時になると、「帰らなくちゃ」とどこかへ行ってしまうのだそうです。ギンコは年を取ればそんなこともあると聞く、と答えます。蟲がらみではないのかなーという雰囲気。ボケが始まっているのかしら、なんて思っていたらみかげさんと陽吉さんは「耄碌爺」とか言い合って、ギンコの前でもケンカ。なんやかんやで仲が良いようで。笑

 

足を悪くしていた陽吉さんを見て、蟲がついているとして、払ってあげたギンコにさらに老夫婦はにこにこ。しばらく泊まっていって、里に同じように足を痛めている人を見てほしいと。それに快く応じたギンコ。

 

ここまでは和やかな感じだったのですが、夜中。みかげさんが寝付いた後、陽吉さんがギンコに相談します。どうやらみかげさんの生い立ちは不思議なものであったようで、もともと里の人ではないのだそうです。そして里に来る前の幼いころの記憶がないのだそうです。それなのに「帰らなくちゃ」という言葉をつぶやいて消えてしまう妻が、「どこかに行ってしまうのではないか。帰りたいのではないか」と。

奥さんの心配をする陽吉さんの表情が。。。切ない。

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