漆原友紀『蟲師』 8 ⑧

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さあ昨日の続き。草ぼーぼーになった男の話、、、

抜いても抜いても出てきて、さらに育っていっているという男の言葉に不思議に思うギンコ。生きた者にそんな寄生の仕方は聞いたことも見たこともないと。

 

原因を探るために、男と少年の話を聞いてみれば。どうやら二人は死んだ男の身内だという。死んだ男の息子が少年で、兄が男だという。親との死別が受け入れられない少年を見かねて、男は二人で山に入って最後に死体を見てお別れしようとしたんだそうです。。。

 

二人が山に入ったときには、すでに草がみっしり死体に生えていて、人の形をなんとか保っているような様子。少年はそれを見て、ようやく父親の死を受け入れられた様子。

 

蟲が里に持ち込まれたのは、二人が死体の泥を踏んだことが原因であるのは分かったものの、少年は普通の生え方にもかかわらず、男だけが草ぼーぼーはやっぱりおかしいとギンコは思案。

 

 

もうここら辺からえぐい。死体に草ぼーぼーはえぐい。間違いなくホラー。そして推理するギンコ。

 

落ち込んでいる少年に、憔悴し弟の死霊におびえる兄。

 

もーなんとなくわかったよー!怖いからギンコさん、さっさと何とかしてくれよー!!途中からそんな思いがかけめぐる。笑

 

 

どうやらどうやら、兄が弟を殺したんだそうです。昔、誤って男の娘を殺してしまったことを弟から告白され、憎しみのあまり殺したんだそうで。。。他殺を事故死に見せかけるために死体を背負ったりなどしていたから、死臭が取れないと。。。

 

男が人殺しをしたことを暗に指摘しながら、死臭がこびりついているから、蟲が死体に示すのと同じ反応をしているのだと言うギンコ。蟲をとるには、体を清めることが必要だろうと。

 

それ以上は言及せず、別に真実を明らかにするつもりも、罪を問うつもりもないというギンコ。今回は全く介入しない態度を一貫して取り続けました。男を唯一の肉親と慕う少年を思ったこともあるでしょうし、自分の身の安全を考慮したものでもあると思います。ただ、男に話す口調と目は冷たい。

 

男はギンコが去った後、川で身を清めるものの、それを少年に見られます。うすうす感づいていたのですね。少年は父を殺したのが叔父だと気付きます。それを知られた男が、「いつかお前も俺を復讐する」と少年を殺そうとします。少年はそんなことはない、と否定するものの、男は少年の言葉が信じられなかったんですね。

 

でも、少年が抵抗したことで、川の深みに落ちてしまい、足が動かない男はそのまま溺れていってしまいます。

 

「助けてくれ」と叫ぶ男の在り方は、本当に……。

 

最後、ギンコが川原で人の形の泥を見つけて、「山にも帰れなかったか」と言い残して去っていきます。

 

男は死んでもなお、山にも帰れず、人にも帰れず終わってしまったんですね。

 

 

色々と感慨深いものもありますが、後味の悪さは絶大です。。。

 

 

 

 

 

 

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