漆原友紀『蟲師』7 ⑤

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好きな相手がいるにもかかわらず、無理やり嫁がされ、望んでいない子どもを生んだ女。

愛したくても、どうしても愛せない出来損ないの母親を、子どもは攻めているのだと話す母。

 

 

そんな母や父を見て、自分のことを誰もまっすぐ見てくれない。でも雷だけは自分にまっすぐ降りてきて、

とっても綺麗で、だから蟲を出したくない、と話す子供。

 

 

 

そんなこんなで、天気が崩れ、再び雷がなり出したので、ギンコは子供を避難させようとしますが、

彼は里から離れた広い場所へと逃げてしまいます。

 

母親を半ば無理やりに外に連れ出して、子どものもとへと連れて行くギンコ。

 

ギンコは、子どもが雷を受けるのは、里や家族が傷つかないよう、他に被害の少ない所で、自分ひとりに落ちるようにしているのだと言います。

母を責めるために雷に打たれているのではなく、守るために打たれているのだと。

 

 

子どもを目の前に、「愛していると言ってやれ!」と叫ぶギンコ。熱い。

 

でも母親は「愛せない」と泣きながら、「一緒に死のう」と子どもを抱きしめます。

子どもは雷の音を聞いて、母を突き飛ばして一人駆け出して再び雷に打たれてしまいます。

 

 

運が良いことに、その一発では子どもは死なず、そして蟲も身体から出ていきました。

その後、子どもは親族の家に預けられ、親子は離れて暮らすことを選ぶのです。

 

 

最後の場面、子どもが臍の緒を持って夕陽を眺めるシーンがいたたまれない。。。

 

 

 

子どもを愛せないこの母親像を非難する人もいるでしょうが、、、、

私は本当に愛せなかったのだろうか、と思います。確かに母親らしくなかったけれども、

彼女なりに愛していたのではないだろうか。彼女のなかでは一番ではなかったけれども。

 

 

そんな母親を責めることのなかった作者とギンコがやはり素晴らしいと思いましたね。

 

 

そんでもって、親のいない、肉親もいない、連れ添う仲間などもいないギンコが、叫ぶシーンに一番心を打たれました。。。。

 

 

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