漆原友紀『蟲師』6 ⑥

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「野末の宴」

「蟲師」の世界観が伝わってきてとてもじわりときた今回のお話。蟲師の生業の一端も垣間見ることが出来て、とても面白かったです。

今回のお話の主人公はお酒をつくる青年。うまい酒を造ると有名であった父のようにと日々鍛錬する。彼の父は若いころ、山のなかで迷った時に不思議な人びとの宴に参加したことがある。その宴のなかで取り交わされていた光る酒は、この世のものとも思えぬほどの美味であったという。それからその酒の味を目指していた父。そしてその父を目指す息子は、ついに光る酒を造り出した。

それを引退して病床にある父に届けようと、一山越えているときのお話が今回のストーリー。

 

蟲に酒をとられて、道に迷った彼は、父が若いころに参加したという不思議な人びとの宴に混じりこんでしまいます。彼の持っている光る酒を、命の源の「光酒」と間違えて、彼を宴に誘ったのはギンコ。不思議な人びととの宴とは、蟲師による集いであったと。

 

ギンコが度々使用していた光酒。その入手方法が分かりましたね。そしてイサザこんにちは!!なんだかこの辺りからギンコのお顔に影が差している。笑

暗くなってないか。一巻あたりから比べると暗い人みたいになってるぞ。笑

ていうかイサザも若干暗くなってないか。笑

 

とか思いながら。笑

酒造りの彼が蟲師に乞われて酒を渡してしまったのが、運のつき。光酒ではないと蟲師たちが怒って彼を追い回します。一生懸命逃げた彼ですが、ギンコに見つかってしまい、助けを乞います。ギンコが聞いてみると、なんと彼は今まで誰も成功しなかった光酒の偽造を偶然ながら作り上げたのだという。

 

今回見逃す代わりに、それを表に売りに出すなというギンコ。確かに、飲めば蟲が見えるようになるため、表に出すことは厄介事を増やすだけ。しかし、蟲師相手に売れば儲けになるとそちらを提案するギンコ。

 

それでこの物語は終わりなのですが。

 

せっかく作った酒が表に出せないということで落ち込むことで終わらずに、さらに精進することを父に誓う彼の心と瞳がとってもまっすぐで元気づけられる回でした。

 

うまく酒が造れずに落ち込んだとき、彼がそっと隠し持っていた光る酒を飲み、蟲を見る。そんな異形のものたちの姿を見ながら酒を飲み、「まだ自分はやれる」気になって頑張れる、という彼の独白が心を打ちます。そんなあなたの独白に、私はまだ頑張れる気がする。笑

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