漆原友紀『蟲師』6 ⑤

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いつまでも妹が死んだことを受け入れられないトキ。自分が助かったのなら、妹も湖の底で寝ているだけと湖に出ます。

タエが必死に、妹はトキの腕の中で冷たくなって死んだのだから、もうやめてくれと訴えかけ、トキを追いかけて湖に出た途端、

氷の薄い場所だったようで、タエが湖に落ちてしまいます。

 

 

トキが急いで助けるものの、雪の降る極寒の山のなか。0度より低い水の中に落ちたタエは危険な状態。

まだ、間に合うと彼女を背負って急いで里へと向かうトキ。

 

 

ここでの描写がとってもすごくて涙しました…!

 

タエを背負うことで、タエの温度で焼けるように熱くなるトキの背中。それでもタエを助けるために背負い続けるトキに、

どんどん普通の体温が戻ってきます。寒さを感じるようになり、息も白くなり、素足で幸を踏む足が痛みを覚える。

 

それと同時に、トキは妹が死んだときのことをはっきり思いだし、彼女が死んだことを受け入れる涙を流す。

探しに来たギンコに見つけられて、二人は無事に里へと戻ります。

タエは軽度の凍傷。トキは重度で、指を何本か失ったけれども、命があっただけでもよかったほどの重い傷でした。

 

でも彼の心の傷はどうやら雪解けに向かったようで、妹の墓参りをするトキの顔が晴れやかで温かくてほっとしました。

 

 

人間が大切な人を失えばとっても弱くなる存在だけれども、だれか名を呼ぶ人がいる限り、たくましくまた生きる力を取り戻せるのだ、ということを感じた回でした。

 

 

漆原さんが蟲師を「愛の物語」だと言っていたらしいけど、ホントその通りだと思う。

全話かけて、愛情がテーマになっているなあ。

 

 

 

 

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