漆原友紀『蟲師』6 ①

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「天辺の糸」

 

さあ、第六巻ですよ。今回のお話は、途中ハラハラしたけど、最後はとっても心和んだお話。

 

今回はとある大きな家の清次郎というぼっちゃんと、子供の世話に雇われたフキという女性のお話。

蟲が見える性質のフキは雇われた時から、その不思議ちゃんな言動で里の人からはあまり良い目で見られていなかった。しかし、清次郎は徐々にフキのまじめさや優しさにひかれていくようになりました。

 

彼女の雇用期間の終わる前、嫁に来てくれとプロポーズしようとしていた清次郎。そんなとき、なんでかしらんが、空中のヒモを引っ張る動作をしたやさき、フキがぽーんと空高くに飛ばされて行方不明になってしまいます。

 

なんじゃこりゃー、何がおこったんやーとなって、里人全員で山を探すも見つからない。フキどこいったんじゃー。

 

そんなとき、山の木の上にいた半分蟲になりかけていたフキを拾ったのがギンコ。記憶をなくしていたフキに薬を飲ませ、話しかけるギンコ。いつまでも連れていくわけにはいかない、と言いつつも優しいですギンコ。あんたいつもええ人やな。笑

 

なんやかんやで記憶が戻って里に下りたフキ。清次郎は喜んで彼女を嫁に迎えようとします。めっちゃ父親に反対されるものの、「いつか必ず祝言あげるんで」とそのときはギンコも来てくれと言う清次郎。

 

フキはまだ半分あちら側にいるから気をつけろと忠告するも、清次郎のフキへの思いを目の当たりにして「余計なお世話だな」と笑うギンコ。

 

しかし。しばらくしてギンコに届けられた連絡は、再びフキが消えたというものだった。

 

フキは変わらず清次郎の傍にいる。しかし、彼女はもはや人間の目には見えないものになってしまっていた。それは、清次郎が蟲に近づいてしまったフキを受け入れられずにいるからだ、と言うギンコ。

 

見えなくてもそこにいる。それでもそこにいるのは、清次郎の存在がフキを支えているからだというギンコ。

 

その事実に涙する清次郎。どれほど里の人から妙なことを言われても、それでもフキを取り戻したいと考えた清次郎が起こした行動は。

 

花嫁のいない祝言を挙げた清次郎。見えない嫁にむかって酒をすすめ、話しかける旦那に、里の人は皆「旦那までおかしくなった」と噂したという。その後、家を出て里のはずれで巨をかまえた清次郎は、一人で見えない嫁に向かって話しかけ続けていた。

 

そんなことを繰り返す中、里の人たちは気味悪がって清次郎からも離れていった。

 

しかし。里の人びとが気づいた時には、いつの間にか、フキは戻っていた。それからは、決してフキは姿を消すことはなかったのだと。

 

そんなギンコの語りで物語は幕を閉じます。

雰囲気を壊すことを承知で言えば、「愛の力」ですよねこれ!!!!

 

こんな優しいラブストーリーなかなかないぜ!!!!皆から嫌われても、たった一人こんなに尽くしてくれる人がいるなら、ギンコが言うように「フキは幸せ者」ですよね。たぶん、清次郎も。いい話すぎて泣いた。笑

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