蜷川ヤエコ『モノノ怪』下 ②

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『モノノ怪』海坊主 下

お久しぶりの『モノノ怪』!海坊主編下巻!前回の感想記事で、この秋に座敷童編がコミック化するってはしゃいだんですが、この金曜日に発売されましたね!こちらもまたまた入手次第、感想を書きたいところです。

そして春からはゼノンで鵺編の連載が決定したとか!いやあ嬉しい!さあアニメもお願いします!笑

 

さて!ではでは、今日も元気に海坊主編の感想を!今日は十幕~十二幕を見てみたいですね☆

 

前回、ウツロ船の入り口を開けたところまで見ましたが……。今回は、モノノ怪の鍵を握っているげんけい様にお話を聞くという場面ですね。

 

相変わらず、ストーリー展開としては単純なんですね。ウツロ船を開けてみても、そこにはお庸さんの姿はなかった。では、お庸さんはモノノ怪の形ではない、ということなのか。

皆が困惑するなか、薬売りさんはげんけい様にお話を聞きます。

 

お庸さんとげんけい様はとある小さな島に住む仲の良い兄妹であった。げんけい様の話によると、彼らは兄妹の絆を越えて、男女として惹かれ合っていたと。しかし、島の決まり事によって、げんけい様は島の外で僧侶となることを求められた。げんけい様も叶わぬ恋に身を焦がすくらいなら、とそれを甘んじて受け容れた。

 

数年後、海が荒れ狂い、島の人びとが困っているところに、げんけい様は人柱として呼び戻されます。そこでお庸さんと再開し、秘めた己の心が再燃します。そして同じ恋心をお庸さんも抱いていたと知ります。

 

そしてお庸さんは兄の代わりにウツロ船に乗って、海を沈めるために人柱になる。げんけい様はそれを悔いて、五十年もの間懺悔し続けてきたと。これが、げんけい様の語った物語でした。

 

しかし薬売りさんははっきりと、それはモノノ怪の「真」ではない。と言い放ちます。彼曰く、お庸さんはモノノ怪になることなどなく、柱となって海と一つになった。彼女はモノノ怪の形でも真でもない。

 

薬売りさんはげんけい様に言います。

 

「貴方の情念とは〝恐れ〟。お庸さんを恐れ、己の心を恐れ、恐れは恐れを呼び……いつしか人が得心できぬ程の強大な影となって貴方と身を分かち海をさ迷っていた。〝真〟は貴方だ」

 

そして、薬売りさんに暴かれたげんけい様のなかにあった「海坊主」が暴れ出したところで十二幕は幕を下ろします。

 

ここから語られるげんけい様の「恐れ」という〝理〟が凄まじいものなんですけど。それはまた次回に。

 

それにしても、げんけい様が語るこの場面。抱擁する男女の絵が描かれた船の中、なぜか金魚が皆の周りを泳いでいたり、若いげんけい様、年老いたげんけい様が入れ替わり語ったり、天地が逆転したり、と。

 

アニメでは色んな仕掛けが施されていましたが、マンガでもそれはキレイに再現されていましたね。目でも楽しめてとっても良かったです。

 

しかし、何度読んでも面白い。

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