漆原友紀『蟲師』3 ⑤

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さてさて前回の続きですよん☆

硯の作り主をつきつめて、彼女に話を聞いて蟲の正体と対処策に思い至ったギンコ!さあ、さっさと帰らねば、とあっさり立ち去ろうとするギンコに、女性もまた一緒について行くことを提案します。

 

そして、女性と共に里へ戻り、早速高い山へ患者達と登るギンコ。どうやら硯に住んでいたのは「雲喰み」という蟲。空気中の水や氷を喰い、雪や霰にして降らす。ただ、自分では動けないので、雲がない時期が続くと地表近くまで降りてきて仮死状態と化す。女性は、その仮死状態のまま何年も何年も眠り続けていた蟲を硯にしたんですね。

大気圧を利用することで、高所へ登って蟲を空に返して患者達を治したギンコ。

 

その後、硯を作った罪悪感からその硯を壊すことを願う女性、そして硯も蟲も手放したくない化野先生。双方を納得させて、硯の蟲を全て空に返すことを提案したギンコ。

 

何千年も眠り続けていた蟲が空に返って、夏に霰(というかヒョウ)を振らせて家々の屋根を壊していく様がまた面白い。

 

それを皆でのんびりと見ながら、降ってきた霰をかき氷にして食べているギンコと化野がまたステキ。

 

女性に「また硯を作りゃいい」というギンコ。悩む女性に「じゃあひとつ注文してもいいかね。何なら蟲入りでもかまわねェし」という化野先生。

 

蟲が入っている硯を作ったことを責める女性にとって、蟲を愛でる二人の人間のこの言葉はとても良いものだったのではないでしょうか。

 

こんな二人の様子がなければ、彼女は硯を作ろうなんて思わなかっただろうし、そもそも蟲のことを恨んで嫌いになっていただろうなぁと思いました。

 

こんな優しい終わり方ができたのも、ひとえに蟲との共生の在り方を探るギンコと、蟲が見えなくてもひたすら蟲を目で続ける化野先生だからこそ、なんだろうなぁ。

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