漆原友紀『蟲師』一 ②

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第一話「緑の座」

少年の名は「しんら」。四年前に祖母を亡くすまで、その山深い屋敷で二人暮らしをしていた少年。その特殊な能力ゆえに、里から離れた場所で暮らしていたせいか、年の割に老成した雰囲気を持つ不思議な少年のように見えます。

 

それでも、「調査はお断りします」と言いつつ、おしゃべりをしすぎたり、世間話をしましょうと、初対面のギンコを快く受け入れたりするところを見ると、年相応の少年らしい人懐っこさも垣間見えて、、、、ちょー可愛い。笑

 

対するギンコは……第一話だからか、アニメと絵が違う。そして、なんか細いし若く見えるし、胡散臭そう。笑

作中でギンコ、どんどん年取っていきますよね。最後の「鈴の雫」なんてもう三十歳こしてそうに見えるし。大笑

 

そんなギンコと酒を飲み、寝るしんら。危機意識が薄い!危ないぜ!

 

でもご安心を!そんな危なっかしいしんらを見守っていたレンズばあちゃんが登場だ!おかっぱ頭の赤い着物の少女。半分蟲の姿をしているという彼女は、まるで座敷童子。笑

 

ギンコは彼女を見て、完全なる蟲になれる方法を提案します。しんらの目には見えぬ彼女は、蟲になることで彼に会えるのならば、とその提案を受け入れます。そしてしんらも。

 

「神の左手」を持つ少年のお目付け役として、蟲の宴にいざなわれた少女時代のレンズ。彼女が「光酒」を口にすることで、蟲となったんですね。でも、光酒を注がれた緑の杯が半分に割れてしまって、宴も中断されたから、彼女は完全なる蟲とならずに、半分は普通の人間として。もう半分はずっと屋敷のなかに、だれにも見えない中途半端な蟲として存在していたんですね。

 

彼女を完全なる蟲として、しんらの調査も行わずに去って行ったギンコ。「また来ればいい」というレンズの申し出も断り、流れる蟲師、といったところでしょうか。

 

しんらの孤独にも、ギンコの淡々とした態度にも、なかなか共感しにくいお話。特にレンズの記憶と感情を自身の体に受け入れたしんらが、「杯が割れたことが悲しかった」と涙する場面は、なかなかわかりづらいものかもしれません。

 

でもなぜか。なぜか、心にじん、と来るような読後感があるのは何故なんでしょうね。

 

アニメは特に、無音が多く、絵の色使いも山にあるような自然の色使いばかりで、なんだかとても心がすん、と澄み渡るような感覚になりました。

 

そんなアニメの感覚と似たような、何とも語りがたい温かみを覚える第一話でした^^

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