漆原友紀『蟲師』一 ①

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『鬼灯の冷徹』、『モノノ怪』にはまったのなら、これもはまるはずと思い、昔見たアニメを再度見直して、再度はまった『蟲師』。

 

アニメ版は昨年の2014年に、続章として放送されていたんですね。最終的にコミック版をすべてアニメ化したんですね。こういうのも珍しいのではないでしょうか。さすが、色んな賞をとった作品なだけありますね……。

 

こちらも『モノノ怪』と同じく、この世ならざるもの……人間とは少し違うものについての物語。

 

「下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達」。

 

人の知らぬ、しかし人と同じ場所にあふれている生命そのもの。それら異形のモノ達を、「蟲」と呼ぶ世界の物語。

 

舞台は江戸時代から明治初期にかけて。しかし、鎖国が行われ続けている日本、という架空の場所と空間。

 

『モノノ怪』が人間の物語だとするならば、『蟲師』は山の物語なのかもしれません。

 

あらゆるところで共通点もありながら、しかし全く正反対の位置にある『モノノ怪』と『蟲師』を比較してみることは、あながち的外れな考察ではないはず。と思う。笑

 

『蟲師』を通してみる人間と異形のものとの交わり、『モノノ怪』を通してみるそれ、各々の感想を経ながらそれらをゆっくり考察してみたいと思います。

 

さて、まずは『蟲師』第一巻、第一話「緑の座」。

『蟲師』はギンコという蟲師の青年が主人公。他の登場人物はほとんどがゲストで、オムニバス形式で話が綴られていく。しかし、主人公視点で話が進むので、ギンコの考え方やキャラクターの謎が徐々に明かされていったりしてとっても面白いものですよね。でも、主人公な割には、ギンコは冷静沈着、割り切った性格で、正義感や情もあるけれども、本人に感情移入しながら読む、というマンガとは違う気がします。そこがまたいいところ。

 

蟲を通してみる人間の有り様がとっても愛しい、そんなマンガ。

「緑の座」では、山深い一軒家に、一人で住む「神の左手」を持つ少年のお話。その左手で書いたものが生命を宿す、という人智の及ばぬ力を持って生まれた少年。そんな少年に調査依頼をしたギンコが、直接彼を訪れるところから物語は始まります。

 

初めて読む人でもわかりやすい、蟲の説明。なんかわかるようで分からないような…。そんな印象があるのですが、世界観は伝わってくる。笑

でも、このわかるようで分からないような感覚、最後まで持っているんで、こんなあやふやな理解できっと良いんでしょうね。笑

 

あ、今回もちょっと長くなりました。次回、しっかり「緑の座」の感想を書きたいと思います!

 

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