穂積『さよならソルシエ』一 ③

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忘れていたわけではありません。つい、「モノノ怪」に憑かれていたんです。爆

 

久しぶりに穂積さんの『さよならソルシエ』。今日は第三話、第四話のお話の感想を!

第二話の最後に、テオのお兄ちゃんが登場!ようやく出て参りました!フィンセント!

 

小綺麗でイケメンで、攻撃的で腹の読めない雰囲気のテオに反し、フィンセントは見た目浮浪者で、朗らかで屈託のない素直な人物でした。子供の頃から仲良しだった二人は、子供の頃から正反対。よく出来たテオに対し、フィンセントはあまり出来の良い子供ではなかったんですね。

 

フィンセントの優れたるは、絵を描くこと。それも、途方もない技術を小さい頃から持っていたんですね。

 

話は進み、アカデミーの人間が「不穏な」動きをするテオや「売れない画家」たちを警戒しているようです。「綻び」は摘み取られるようです。体制を崩すということがどれほど危険なことでも、テオにとっては、大切なことなんですね。。。兄であるフィンセントの絵が、何かテオの動因になっている気がします。

 

第四話では、アンデパンダン展がいよいよ実現へ……!売れない画家達の絵は、アカデミーの審査に通らないもの。でも、現在の我々にとってはなじみ深い町並みや人びとの暮らしを描いたものばかり。人の営みが確かに息づいた作品群。

 

しかし、アカデミーの圧力により、予定していた画廊で展示ができないことになってしまいます。突如の中止に落ち込む皆でしたが、テオが印刷した彼らの絵を街中で配布する、という新しい展示の仕方「アンダパンダン展」の開催を決行します。

 

こういったトラブルへの切り返しなど、人を動かしたり、戦略的に動くことにかけては、テオはとんでもなく長けているようですね。

 

かくして、アンダパンダン展は大成功に終わりました。

 

そして、展示に向けて熱情を絵に注いでいた若い画家達に心動かされ、彼らの絵を描いたフィンセント。

 

「素晴らしい」と手放しに褒め称えるテオ。

 

フィンセントが登場してきはしましたが、彼についてほとんど描かれることはありませんでした。絵は「素晴らしい」とテオが認めるほど。でも、アカデミーの存在も知らず、若い画家達のように「自分の絵を世の中に!」といった野心的な熱情も感じられない。ただ、屈託なく笑って、テオに懐いている大人の姿をした子供、といった風情です。

 

ここから何が語られてくるのか、楽しみなところでもあります。

 

何より、これはあのゴッホのお話。

 

「炎の画家」「孤独な画家」として強烈な短い生涯を生きた実在した彼と、このマンガでの、のほほんとしたフィンセントとは全くの別人。

 

ここをどう繋げてくるのか。とっても楽しみですね。

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