蜷川ヤエコ『モノノ怪』海坊主 上 ②

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今回は第三、四幕の感想をいきまーす。

日の光がいっこうに出てこない朝。どうやら妖の海、「龍の三角」へと「そらりす丸」ご一行は入ってしまったらしい。羅針盤は鬼門の方角を指していましたが、鉄の棒が仕掛けられており、方角が狂わされていたことを薬売りさんが暴きます。皆でなんやかんやしていると、空からどでかい船幽霊が出てきて、そらりす丸ごと「仲間になれ」と空に連れ込もうとしてきます。相変わらず冷静沈着な薬売りさんが、火薬で光を作りだし、船幽霊を追い払うことで事なきを得ましたが……。いったい誰が羅針盤に細工をし、妖の海へと船を進めたのか……。

三、四幕のあらすじは以上。こんな感じ。お話自体はそんなに進んでいないのですが、相変わらず絵の情報量は壮絶なもの。人物と、背景と、船の装飾など、、、ほぼ書き分ける気がないだろうと思うくらいのごちゃ混ぜ感。絵のことととか、マンガの書き方とか全然分かりませんが、アニメ同様、コミックスも遠近法とかほとんど使ってない……?なんだか絵が全体として不思議な雰囲気をさらけ出しています。これ、アニメを見ずに初めてコミックスから入った人にはどんな風に見えるんだろう。笑

 

それにしても、人物はアニメよりキレイだから嬉しい。笑

三国屋さんも可愛らしいし、そーげんさんもなんか見目麗しい。大笑

第三幕でちらりとあった、薬売りさんの反転シーン。皆と羅針盤を囲んでいるとき、突如として上下逆転してしまい、天井に立つ薬売りさん。

魚の骨の形をした長い胴体に、鳥の頭部を持つアヤカシが船に表れたのを、目を見開いて見ているのですが……。第二幕でも、同じように、加世ちゃんとの会話中に、突如薬売りさんが天井に立つ反転するシーンがありました。

 

コミックスではカットされていましたが、アニメでは、魚の胴体に人間の一本足を持つアヤカシが彼の隣で転がっていました。反転シーンは以上の二つですが、これは後に出てくるアヤカシの姿を、先んじて薬売りさんが見ているという表現なんでしょうかね。第三幕で出たのは四幕で出てくる、船幽霊。第二幕で出てくるのは、第六幕で大活躍する海座頭ですもんね。

しかし、命の危機にさらされた恐怖のなかにあっても、化猫編のときとは違い、それぞれの人物の内面性があまり出てきませんね。加世ちゃんと三国屋さんはなかなか良いリアクションをずっとしていますが、後の人たちはなかなか落ち着いている。ひとりは修験者だからか、ふたりは僧侶だからか、ひとりは武士だからか。それぞれの持論でもって、応じているのが面白かったです。

そらりす丸ご一行、非常に個性豊かでまとまりがない。笑

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