蜷川ヤエコ『モノノ怪』壱 ④

17522436920150401223758058[1]

「モノノ怪の形を為すのは人の因果と縁。よって皆々様の〝真〟と〝理〟お聞かせ願いたく候」

 

どんだけカッコイイんですか薬売りさん。最初にみたときはみょうちくりんにしか見えなかった退魔の剣も、どんどんカッコよく見えて来るじゃありませんか。

 

しかし。

 

第一巻では未だ〝真〟も〝理〟も明らかになりません。

 

化猫が退散している間に、塩で座敷の周りに結界を張り、モノノ怪との距離を測るという天秤をぐるりと配置する薬売りさん。

 

「何かが有り何者かが何故にか、怒り恨んでいる」

何故に。屋敷のなかで、猫がいないのはなぜか、という点から切り込んでいく薬売り。そこで明らかにされる坂井家の人たち(特に伊國側)の屈折した素性。

 

そんな話をしているところに、化猫襲来。塩の結界をのり越え、座敷に近づいたところで、真央の遺体が母である水江の名を呼びます。

 

水江が錯乱して叫んだのは、娘の名ではなく「たまき」の名。

 

そこで第一巻は終了します。モノノ怪に迫るものが出てきたところで次回!

最終的に〝真〟と〝理〟がわからない限り、このマンガの本当の感想は書けそうにありませんね。笑

 

しかし、坂井家の人びとの性格の悪さが素晴らしい。加世ちゃんと小田島様はやはり善意の人として描かれているようです。

土間に酒と塩を取りにいった薬売りさんとこの二人のトリオの会話が微笑ましい。笑

 

薬売りさん、確実に小田島様をバカにしてますよね。しかしやはり、化猫編以外の薬売りさん(アニメ)を見ていると、坂井家のお話の薬売りさんは人間らしいですよね。会話もできるし、感情も豊か。

モノノ怪に対しても、万能というわけでもなさそう。これ以降、ほとんど感情が動くところなんてほとんどないし、なによりモノノ怪退治のマンガの形式をとっているのに、主人公がモノノ怪に敗けるのが想像できない最強っぷり。

 

アニメの監督などがインタビューでこの化猫から次の「海坊主」までは大体4、5年の間があるということですから、まだまだこの化猫のときは薬売りも若かった、ということでしょうかね。

 

性格が違う様に感じるのは、「職業柄、対する人にあわせて性格を変えるようにしてるし、そういう奴」ということ。

 

……だとすると、薬売りさんのなかで小田島様はいじめる対象になったんですね。え?小田島様は実はドMなのか……??(違)

コメントを残す

コメントを投稿するにはログインしてください。

サブコンテンツ

このページの先頭へ