蜷川ヤエコ『モノノ怪』壱 ③

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物語が禍々しさを帯び、モノノ怪の凶暴さがあらわになった第四幕~第六幕。

ザ・パニックな回です!!

 

序幕から第三幕は真央様が殺された以外、薬売りが怪しすぎるだけで、モノノ怪の怖さはあまり感じられませんでしたが、今回はそのモノノ怪の恐ろしさが出てきました。

 

動物などいない筈の屋敷に轟く獣の鳴き声。

どこからともなく降ってきた、下働きの弥平の血まみれの死体。

座敷をめぐる、何者かの気配。

 

……これは怖い。

 

薬売りは人間を助けようとしているのか。屋敷の人のいる座敷にぐるりと札を貼り付けます。どうやらこれで、モノノ怪は入って来れないと。

 

そして繰り返すのです。

モノノ怪は斬らねばならない。その為には退魔の剣を抜く必要がある。しかし、剣を抜くには条件がいる。

「形」と「真」と「理」を示さねば、剣は抜けん、と。

 

小田島様が激昂して襖を開けた際、一瞬のうちについたモノノ怪の毛が、形のヒントとなったようです。

 

その「形」は化猫。

 

「形」が示されたところで、第六幕は閉じます。

 

まだまだ物語の全貌は見えませんし、薬売りの謎も解ける気配がしませんが感想をば。

 

いや、でも今回も感想と言っても「薬売りさんかっこいい」しか出て来ないのは痛いな!笑

 

でも今回のお話だけでも、屋敷のなかの人物の性格が浮き彫りになりましたよね。

小田島様が一番頼りになりそうな存在に見えました。

加世ちゃんも、とてもいい子そう。他の人たちが、何だか人間的に悪そうななか、この二人が唯一非常時でも信頼できそうな雰囲気がしますよね。

 

特に、怖がる加世ちゃんに付き添おうとする小田島様の男っぷりは素晴らしい。まっすぐな性格が現れていますよね。怖いホラーものだからこそ、人が死ぬような場面があるからこそ、そこで表現される人間の矮小さと純粋さは際立ちます。

 

小田島様の優しさと実直さには、薬売りも微笑むほど。この人は、モノノ怪を斬りつづけているからこそ、人間の汚さも良く見てるだろうし、きっと小田島様の実直さが好意的に見えたのではないだろうか。

 

と、思ったら次の瞬間には小田島様の腹に強烈な蹴りを遠慮なくぶちこんでます。

弥平さんの死体が落ちて来るから、避けさせるために、、、、とは言っても。

他に方法なかったのかしら。一番楽だろうけど。

無表情に人のみぞおちに強烈な蹴りを入れれる薬売りさんに万歳!!

 

しかし、ほとんどしゃべってないけど、コマの脇にちょいちょいうつり込む伊國さんの表情が性悪というか、、、この人、驚くほど屈折していますね。

 

屋敷の人、なんだか訳ありそうな人ばかり。

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