蜷川ヤエコ『モノノ怪』壱 ②

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『モノノ怪』「化猫編」第一巻、序幕~三幕。

花嫁の輿入れの直前の坂井家のお屋敷。そこに、薬売りさんがやってくるところから場面は始まります。

粛々とした花嫁の輿入れ前の屋敷内。土間の方では薬売りさんに気づいた下働きの佳世ちゃんが、薬売りさんの相手をしています。なんかやらしい物を勧めようとしている薬売りさん、、、エロい、、、、

 

そんなこんなで雑談していたら、花嫁の真央様が屋敷を出ようとした瞬間に、何者かに惨殺されちゃうと。突然の出来事にパニックに陥る屋敷の者の前に、薬売りさんは「モノノ怪」の仕業だと言って、札でもって結界を張るのです。ばんばん怪しい雰囲気の薬売りさんはあっという間につかまります。その薬売りの荷物のなかには、「退魔の剣」がありました。どんだけお前怪しいねん!!っていうところで第三幕は終わり。笑

 

怪しさマックスな薬売りさんの登場でだいたい終るのですが、これがまたかっこいい……。

 

何より綺麗なのは、アニメの背景の美しさ(陰影を遣わず、浮世絵のように同じタッチで人物と背景を描いている手法なのですが)を損なわないように、コミックでも背景と登場人物は同じタッチで描かれ、背景にある襖の絵柄もアニメに忠実に描かれています。アニメではコマ送りにしなければわからなかったような、情報量の多さが、コミックでは静止画として見れるので、背景の襖絵の隠喩にも思いを馳せることができます。そこがいい。そして、そんな仕事量の多さを、月刊の連載でやってしまった作者さんに脱帽。すごいなぁ。

 

まあ、なんか難しいことはさておき、絵柄が整っていて、凝っている作品は、見ていて飽きません。美術的感覚なんか皆無だけど、なんか楽しいからいい!!背景が異常なまでに派手な『モノノ怪』。その背景に負けず劣らず派手な容姿の薬売りさん。

 

妙なところで息をつく、妙な間合いの話し方もアニメを再現していて素敵です。このマンガ、モノノ怪の「形」と「真」と「理」は明かになりますが(曖昧なものもあるけど)、なぜ退魔の剣を抜くには「形」と「真」と「理」が必要なのか。なぜ、それを抜くのは薬売りなのか。薬売りはなぜモノノ怪の前に現れるのか。

彼はなぜ退魔の剣と会話をするのか。

 

わからないことばかりの『モノノ怪』。

 

次回は感想というか、化け猫編の解釈をしてみようと思います。

 

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